福岡城天守台に「竹インスタレーション」!

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「生意気+二名 良日+トージバ」作のバンブーピラミットをレポートします。

花見でにぎわう福岡城さくらまつり。 この会場でひときわ目をひくのが天守台にそびえ立つ、竹で作られたピラミッド。

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糸島芸農でも竹には随分とお世話になったもんです。なもんで竹と聞いたらだまっちゃおれん!

「冒険・探検」から「エコロジー」まで幅広く活躍中の 野外アートティスト、二名良日さんと、大豆の種まきから味噌仕込みまでを体験するプログラム「大豆レボリューション」や竹林再生プロジェクト「バンブーファクトリー」など、以前より地域の資源を有効活用する活動をされていた「トージバ」さん、糸芸とも交流の深いクリエイティブユニット「生意気」がダッグを組んでの異色アート作品、これはもう取材するしかないでしょう。


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竹ピラミッドの下ではカフェもオープン。竹の雑貨やブランコなど、来場者がただピラミッドを見るだけではなく、「場」を楽しめる工夫がされていました。


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全長15m、底辺12m、使用している竹はなんと230本。 7人、5日で制作!

今年は桜の開花時期が早まり、さくらまつりも繰り上げて開催されました。
そんな中、急ピッチで制作された竹ピラミッド。
作業場のすぐ下ではほろ酔いの花見客、という他にない現場。
ハード面の作業を担ったチーム二名の面々も今回の制作は一番緊張したそうです。

バンブーピラミッドの全長15m、底辺12m、使用している竹はなんと230本と漁師紐のみ!
それをたった7人がわずか5日で制作したのだそう。

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竹のエキスパート、竹で人が集う場所を作り上げる達人「二名 良日」

棟梁の二名さんは、 竹には竹それぞれのくせがある。人間と同じ。設計図だけではできない、と言います。
チーム二名の面々も宮大工のように経験を頼りに制作していくしかないそうです。
元々、森を整備ししていたがそれだけじゃ飽きて来て森の中に遊び場を作り始めたのが竹作品を作るきっかけだったそうです。
以降、竹のツリーハウスや竹テント、竹ジャングルジム、竹ツリーと世界各地で竹を使って場所作りをしている二名さん。

森を楽しいスペースにすることで人が集まり、それが森を守る仕組みに繋がる、と言われます。

今回は天守台という不安定な場所での作品だったため、鑑賞のみでしたが、今度は福岡の広い場所で竹の魅力を思う存分味わえる場をぜひ、作っていただきたいですね。

Profile_futana 二名 良日 Yoshihi Futana

1943年愛媛県生まれ。 早稲田大学探検部時代、アラスカ・ベーリング海峡冬季徒歩横断調査や中央アジア・シルクロードなど国内外での探検を行う。 その後、「遊び」や「冒険・探検」から「エコロジー」まで、多彩な野外活動をカリキュラム化した野外塾を設立を経て関西アウトドアスクールを開校。プロの野外活動家として各種キャンプ・イベントのプロデュース、TV出演、講演、野外アート展でのインスタレーション、自然素材をモチーフにしたネイチャーリースの創作など多彩な活動を展開している。

Profile_toziba トージバ Toziba
人が出会い、知恵、技術、個性を交換し合い、お互いを高め合っていく、地域に密着した日常版「湯治場」を目指して生まれたトージバ。 持続可能な循環型の地域社会をつくるためにその地域がもつ個性や魅力を再発見し、あらゆる交流の「場」をデザインしている。http://www.toziba.net/
Profile_namaiki 生意気 Namaiki
70 年ニュージーランド生まれのデイヴィッド・デュバル=スミスと、66年イギリス生まれのマイケル・フランクによるグラフィック、映像、立体等を手掛けるクリエイティブユニット。グラフィックを中心に、ハードなゴスペルミュージックや大工仕事、ガーデニングなど、持ち前の遊び心を活かして幅広く活動している。 最近は鎌倉にてパーマカルチャーを実践。植物を扱った作品も多い。http://www.namaiki.com/
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