糸島国際芸術祭「糸島芸農」2023
石倉敏明トークセッション「共同体 / 共異体」

event

糸島芸農2023のテーマは「共同体 / 共異体」として、トークゲストに人類学者・神話学者の石倉敏明氏をお迎えします。
同じ地域に居住し、利害を共にする人々の集まりである「共同体」。糸島芸農の開催地である二丈松末の共同体が受け継いできた田畑や山林では、害獣や雑草と呼ばれる動植物と常に向き合い、伝統行事では祖霊を祀り、祈りを捧げることで、自然や異界と共存、共生してきました。
この集落で芸術祭を行うことは、共同体の外側からの移入者を受け入れることでもあります。アーティストという異生物、アートという異物と遭遇し、土地の人も余所者も、共感や違和感を表明し合う。この集落の「共同体」に対して、芸術祭とは「共異体」と呼んでもいいのではないでしょうか。
このトークセッションでは、あらゆる場所で「同じもの」での同調圧力と「異なるもの」の分断や排除が起きている現代社会において、アートを通して「共同体」と「共異体」が共存し、共生するための技法について語り合います。

日時|2023年10月29日[日] 14:00 開演 16:00終演(予定)
会場|松末権九郎稲荷神社 拝殿(福岡県糸島市二丈松末923-9)
   ※車でご来場の際は、臨時駐車場をご確認ください。
出演|石倉敏明
司会|大澤寅雄
料金|糸島芸農2023フリーパス(会期中有効)2,000円(学生1,000円、小学生以下無料)※要学生証
主催|糸島芸農2023実行委員会
共催|九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブ

石倉敏明 / Toshiaki ISHIKURA
1974年東京生まれ。人類学者・神話学者。秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻准教授。シッキム、ダージリン、ネパール、東北日本等でフィールド調査を行い、環太平洋の比較神話学、複数種をめぐる芸術人類学、アーティストとの協働制作をおこなう。2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際芸術祭日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」に参加。共著書に『野生めぐり 列島神話の源流に触れる12の旅』(田附勝との共著、淡交社)、『Lexicon 現代人類学』(奥野克巳との共著、以文社)、『モア・ザン・ヒューマン マルチスピーシーズ人類学と環境人文学』(以文社)など。

タイトルとURLをコピーしました