残暑も落ち着いて秋の気配をそろそろ感じてもいいんじゃね~、そんな折、このようなお誘いが届きました。
深江宿で大名行列を見るエコミュージアムツアーを行います。
今週末の10月20日(日)に深江神社の神幸祭が行われます。
この神幸祭の行列は参勤交代の供揃と同じように鋏箱や毛槍を振りながらの行列です。
かつて、唐津街道の宿場町であった深江宿の町中をこの行列は進んでいきます。
そこで、今回は深江宿一帯をミュージアム化します。
展示コンセプトは「宿場町と参勤交代」順路に沿って見ていきます。途中で大名行列に遭遇したり、太閤殿下を偲んだ茶会をしたりします。
発信主は糸芸の若き長老こと有田和樹さん(糸島郷土史家)
※深江神社裏の太閤茶屋跡にて小さい茶会を催すので、どんな茶碗でも良いので持参してください。
こんな注意書きまであります。なんだかわくわくしますねえ。
ということで今回は深江地区の祭事に合わせ、プレツアー番外編、ふらりミニツアー深江神幸祭編をお届けします。
折しもこの季節、糸島では毎週末、そこかしこで神事が行われておりました。
つまり10月は神様里帰り月間?
深江と言えば芸術祭の時は展示させてもらったり、舞台をさせてもらったり、レジデンスアーティストの式を上げたりと、かなりお世話になっている神社です。そこの神様を知らずしてどうしよう。
というわけで有田さんが作ってくれた「深江宿、時間旅行」の旅へと出発です。時間旅行のマップにはこんな風に書かれています。
唐津街道の宿場町として栄えた深江宿は、唐津領、幕府領、中津領と管轄の藩が移り変わり、宿場町でありながら怡土郡中津領の年貢米の集積地として豊前中津から派遣された代官が駐在する陣屋町でもありました。
※怡土郡(いとのこおり・いとぐん)は筑前国にかつて存在した郡。
そんな深江地区を深江海水浴場から川沿いに深江宿を散策します。
この神社は地区の集会所としても使われているそうです。
ツアー皆勤賞更新中、おなじみの万野ファミリー。行列を待つ間、ちょっと一服~。みどりちゃん、おおきくなったなぁ。
唐津街道の宿場町として栄えた深江地区。
立派な石垣が残る住宅街にかけ声とおぼしき声や太鼓?の音が聞こえてきました。
深江神社で行われる秋の神幸祭には、大名行列の装束衣装に身を包んだ子どもや若者達が毛槍や台笠などを持ち、深江を行進していきます。
有田さん曰く、宿場内で見るそれは、まさに参勤交代の供揃を見ているようでわくわくするのだそうです。
えーす!と掛け声(こう聞こえたんです)で進む行列。地区ごとに声が出てな~い、など対抗心を燃やしながらの行進は地区の歴史を感じます。
海上に大漁旗を掲げたお祝いの船。
とても大きな石燈籠! 深江宿は天明、文化、文政と大火に見舞われたので、火難封じの願をかけ、建設されたそうです。
太閤秀吉が茶会を催したとされる深江神社のすぐ隣。
お茶準備中のお菓子に忍び寄る、可愛い手。持参のお茶菓子にはおにぎりや小魚なんかも^^
秀吉は名古屋城在陣中に深江神社に立寄、参詣した際に秀頼誕生の知らせを受け、たいそう喜んだ秀吉が当時の領主、小早川隆景に社殿再興の命じたそうです。
小学校の校庭にも隣接するこの太閤ゆかりの地、日ごろは子どもたちの元気な声が響き渡ります。秀吉がこの光景を見たらどう思われるでしょうか。
お茶で一服している間に大名行列が帰ってきました。
祭事を鑑賞するとともに、その集落を歩き、地区の歴史を知り、地元で暮らす方達ともふれあえた時間旅行となりました。
なんと次回は二丈城、天空のお茶会を催すとのこと(天空??)はてさて本当に実現するのでしょうか。
それはさておき、お茶会、定期的に開催したいですねぇ~。