台湾のアーティスト王淨薇さんが来日し、「共同体/共異体」をテーマとしたワークショップを実施します!
成績表、友達との手紙、誕生日カードなど各々が持ち寄った思い入れの紙を、王さんや参加者と一緒にちぎって水に晒し、一つの紙に再生し作品制作を行います。
出来上がった作品は、台湾で実施されたプロジェクト作品と一緒に、糸島芸農で展示されます!
以下、内容をご確認の上お申し込みください。ご参加をお待ちしています!
ーーープロジェクト概要ーーー
⚡️糸島在住者限定の共創アートプロジェクト。
(応募資格:糸島市が出身地、現住所または勤務地の方)
⚡️思い出の「紙」をご持参いただき、ワークショップの素材としてご利用ください。
⚡️日程は10/22(日)、会場は糸島芸術祭会場となります。
【「紙の物語:一緒にお祝いしよう」計画とは】
この活動は2019年から始まりました。友達のある体験を聞いたことから始まりました。どんな人でも閉まったままの思い出(個人の記憶)があると思います。それは開かずの箱の中に放置されていたり、実家の押し入れにひっそりと存在していたりするのです。それら(個人の記憶)は、友人と交わした手紙であったり、通信簿や、答案用紙、誕生日カード、または日記という紙で存在し、時と共に忘れ去られていきます。
台湾では、親しい親しい友達によるものから、ある特定地域の住民と今回のプロジェクトと同様に作品を作りました。例えば、私が住んでいる街、塩水、特定の場所としては台江、東區です。
同じ地域で生まれ育った個人の記憶はどのような形になるのでしょうか?
また同じ地域という共通点は個人の記憶にどの程度影響するのでしょうか?
「共異体」…一時的に滞在し離れていく…という外国の芸術家という立場から、糸島と深くかかわる住民や働く人々という「共同体」とつながり、そこから生まれる作品という「個体」を表現します。
この展示は、台湾の塩水、台江の人たちの作品と共に、この芸術祭で行われるワークショップの場で共に完成させた作品を一緒に展示します。
⚡️参加条件:
1.糸島在住もしくは働いている。
2.個人の記憶ある手紙や、通信簿・テスト等の紙を使用し作品を作ることができる。
3.作品を公開してもよいこと。
4.持ち込まれた個人の記憶=紙が解体され作品になることを了承できる。
【なぜこの作品を作ろうと思ったのか?】
私は自分の部屋を整理しているとき黒箱を見つけまた。その中には、たくさんの紙片がありました。成績表、友達との手紙、誕生日カード、それらは小学生か中時代のものでした。それらを読みながら、疑問が生まれました。わたしはまた箱に閉まってまたそのままにしてしまう?
その時閃いたです。「ひとつにしよう。」
私は、箱の中から何枚か選び、ちぎって細くし、水に晒し、一つの紙に再生しました。他の紙片は儀式のように燃やしてしまいました。
一つになった新しい紙をみると、幼かった時の記憶がよみがえりました。
紙片たちは新しい存在に生まれ変わり、また昔の記憶、生活、その頃の感情を内包していたのです。
そして、私は自分の青春という甘い、苦い思い出を再び味わったのでした。
王淨薇 / WANG CHIN WEI
1984年台湾、台南出身
国立台南芸術大学音像芸術管理学部
国立台北芸術大学劇場デザイン学部
ヨガインストラクター/アーティスト
「紙の物語:一緒にお祝いしよう」計画(「紙的故事 : 一起賀起來」計畫)
” The Story of Papers – Getting Better and Keeping Going. ” Project
漢字の「賀」には2つの意味が含まれています。1つはお祝いの意味です。一つは良くなる(台湾語の発音)という意味です。
この計画の誕生は、私が過去に残した紙を解体/構造化するプロセスから生まれました。
この計画は「覚醒」であり、過去に戻って、記憶を引き出し、事件が現在のこの時空に「移転」し、「破壊」の転換を経て、「創造」の可能性に到達することを求めています。
2023糸島国際芸術祭のテーマは「共同体/共異体」、糸島住民が共同で作った作品を試してみたいと思っています。同じ地域から生まれた独立個体が、どのように記憶を通してこの母体を形づくるのか?あるいは、母体はどのように個体の独立性によってより立体化されるのでしょうか?
私たちは共異体であり、共同体でもある。 私たちは同じ根源から生れています、アートマン (真我/Ātma) から生れていますが、人間、動物、植物、あらゆるものとして現れるだけだ。それは家に戻り、愛を知り、「一」を見つける過程になります。
https://qing-chun-how.com.tw/web/exhibition/