今年の糸島芸農と「窓花」

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気づけばもう一月も下旬。
昨年スタッフ達は、今後、芸術祭を糸島で開催するからにはもっと深く糸島のことを知りたい、いや知らねば!

とスタジオクラに訪れるレジデンスアーティストとともに糸島を巡ったり、AAFよりお越しいただいた加藤種男さんから全くもってまだまだだ、とお叱りを受けたり、深江の文化祭に参加させていただき、参加したはいいけども地元の方には知名度が全く無い、ということを身に染みた一年となりました。

「All about九州アーツ、”ここ”でアートするということ」では5分プレゼンにも参加しましたよ。

そんなこんなで第一回目の芸術祭から早くも2年が経とうとしています。
今年はやりますよ!糸島芸術祭。かっこ良く言えばビエンナーレですねぇ。

そんなわけで先日、今年初、芸農会議が行われました。
芸術祭を糸島を舞台にどう表現していくのかといった方向性から、お金をかけずにどれだけの規模のものが出来るのかといった実質的なものまで、約4時間にもおよび話し合いました。

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話し合わないといけないことはまだまだたくさんあります。
今年は芸術祭しますので、皆様どうかよろしく、なにとぞよろしくお願いいたします!

詳細が決まり次第、ご報告していきたいと思います。

さて、話変わりますが現在、アジア美術館で開催中の「窓花」に行ってきました。

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中国農村部に伝わる切り絵の文化。農家の女性達の手仕事を紹介した展覧会。
婚礼から葬儀まで、節目節目で祭事を彩って来た、素朴で緻密な切り絵の文化。

おそらく農村部で暮らす女性達はこの地域から出る事なく生涯を終える人が少なくないと思います。

衣食住をより豊かにするための知恵であり、文化である切り絵。こうしてアジ美で紹介されなかったら知る事の無かった世界です。
そして、そこで生きる女性達の生活を切り絵から感じるとることができるのは、その文化を「アート」という形で紹介したからでしょうか。

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最後、切り絵を作った人々を紹介するコーナーにくると、それまで見ていた「農家の女性の手仕事」が一気に顔を持った「作品」へと存在を変えます。ただのスナップ写真と切り絵作家の自筆のメモ、アートでは括れないのもが溢れます。
思わず、展覧会場を逆行して二度見してしまいまいました。

こんな風に、その地に生きる人達の文化をじっくり見せる展覧会も糸島で出来たらいいなと、思いました。

他にも切り紙だけでなく、それらが生み出された黄土高原の暮らしや生活空間も紹介されていて見応え充分です。より深く人々の暮らしに迫り、魅力を伝える展覧会となっています。200円ですよ!間もなく終了しますがぜひご覧ください。

 

現代アジアに生きる民俗芸術や大衆芸術を取り上げる「生活とアート」シリーズの5回目だそうです。

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2014年01月28日(火)まで

アジア美術館 アジアギャラリーB

福岡アジア美術館
福岡アジア美術館は、アジアの近現代の美術作品を系統的に収集し展示する世界に唯一の美術館です。

一般200円(150円) 高校・大学生 150円(100円) 中学生以下無料

 

休館日:水曜日(※12/25は開館)、年末・年始(12/26~1/1)

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