カテゴリー: event

  • 石田 大祐サウンドパフォーマンス

    ベルリンを拠点に活動するサウンドアーティスト石田 大祐によるサウンドパフォーマンスを開催致します。

     

    日時:2016年10月30日(日) 16:00〜16:30
    場所:松末権九郎稲荷神社拝殿(糸島市二丈松末)
    入場:無料 ※ただし観覧チケットが必要です。

     

    石田はThe SINE WAVE ORCHESTRAのコアメンバーの一人です。
    このプロジェクトはこれまで、NTTインターコミュニケーションセンター(2004, 2005)、横浜トリエンナーレ(2005)、東京都現代美術館(2013)をはじめ、ドイツ、イタリア、アメリカ、ラトビアなど国内外、様々な場所で開催されてきました。2004年にはオーストリアで開催されているメディアアートフェスティバルPRIX ARS ELECTRONICAにてHonorary Mentionを受賞しています。

     

    Daisuke Ishida
    Daisuke Ishida (1980, Tokyo) is a Berlin based artist, working with sound and contemporary media, studied Political Science and Economics and Sound Studies in Japan and Germany respectively. He is interested in the consequence of artistic praxis and theory in sound, space and perception. His works explore the boundaries of ephemeral and time based media to open up new perspectives on spatialities. His understanding of space extends from the physical to the digital and the public realm while he strives for complex individual experiences of space.

    Since 2012, he is teaching at The Berlin University of the Arts, UNI.K Studio für Klangkunst und Klangforschung (Studio for Sound Art and Sound Research) and the master’s course Sound Studies. In 2002 he co-founded The SINE WAVE ORCHESTRA which received Honorary Mention in Digital Music category of the Prix Ars Electronica 2004 and Stiftung Niedersachsen work stipends 2009 at Edith-Russ-Haus für Medienkunst.

    Daisuke Ishida has presented his artistic activities in museums, festivals and galleries internationally such as Akademie der Künste (DE), Ars Electronica (AT), Arsenals of the Latvian National Museum of Art (LT), deaf – Dutch Electronic Art Festival (NL), Edith-Russ-Haus für Medienkunst (DE), ICC – InterCommunication Center (JP), International Triennale of Contemporary Art Yokohama (JP), ISEA – Inter-Society for the Electronic Arts (USA), MACO – Contemporary Art Museum of Oaxaca (MX), MART – Museum of Art, Rovereto and Trento (IT), MOT – Museum of Contemporary Art Tokyo (JP), Singuhr Hoergalerie (DE), Steim (NL), Transmediale (DE) and YCAM – Yamaguchi Center for Arts and Media (JP).

     

  • Rob Feulnerキュレーション映像作品集プログラム「Glitch analogique du Nord」

    Rob Feulnerキュレーション映像作品集プログラム「Glitch analogique du Nord」

     

    「アナログ・グリッチ・アート(Analogue glitch art)」は、今日の高性能な機器を退け、代わりに今では時代遅れとなってしまったビデオや監視カメラ、ビデオミキサー、ビデオシンセサイザーなどの機器を使用し作品制作を行うムーブメントです。
    ケベックは、ローファイ(画質がクリアでなく粗めの品質のような状態)好きの温床となっており、アーティストはそれぞれ異なる方法でアナログな機器に取り組んでいます。
    選出された作品は、カナダのビデオアート社会の強さ、ユニークさ、先進的な制作活動を伝えることでしょう。

     


    場所:第1レジデンスハウス/The first Residence House
    日程:2016年10月23日(日)、30日(日)
    時間:16:00〜17:00
    料金:展覧会チケットが必要です。

     

  • 河合拓始・鍵盤ハーモニカによる「イなりうた2016」

    河合拓始・鍵盤ハーモニカによる「イなりうた2016」

     

    「イなり合奏合唱団2016」の準備・創作に並行して生まれてきた、さまざまな旋律・うた・音楽を、鍵盤ハーモニカ・ソロで演奏します。題して「イなりうた2016」。松末権九郎稲荷社と稲荷山からのインスピレーションです。

     


    場所:松末権九郎稲荷神社拝殿(糸島市二丈松末)
    日程:2016年10月29日(土)
    時間:16:00~16:30
    料金:投げ銭  ※ただし展覧会チケットが必要です。

     

    河合拓始/TAKUJI KAWAI

    作曲家、ピアニスト
    活動拠点:福岡

     

    kawai

    1963年神戸市生まれ。ピアニストとして現代音楽コンサートと即興演奏ライブを中心に、作曲、トイピアノや鍵盤ハーモニカの演奏、朗読や舞踊との共演、ことば表現など活動は多岐に渡る。東京で二十数年活動後、2012年から福岡県糸島市在住。九州一円・関西・東京・欧米で演奏している。2014年の糸島国際芸術祭では「イなり合唱団」プロジェクトを発表、最近のピアノライブでは日本民謡やアジア民族音楽の演奏も行っている。1991年東京芸術大学大学院修士課程(音楽学専攻)修了。
    www.sepia.dti.ne.jp/kawai/

  • 10月22日(土)オープニングツアーのご案内

    10月22日(土)オープニングツアーのご案内

    糸島芸農2016、初日の10月22日(土)11時から全会場を巡るオープニングツアーを行います!!
     

    約20名を超える参加作家が糸島に集まり、各々の展示場所で作品についてトークを行います!
    長時間のツアーですが、途中参加、途中離脱も可能です。
    ぜひ下記タイムテーブルを確認の上、ご自分のペースに合わせご参加ください!

     
    当日は音楽家の演奏や、移動型のパフォーマンス、ワークショップやトークイベントも開催されます!
    最初からの参加をご希望の方は11:00にStudio Kuraに集合してください。

     

    お待ちしております!

     

     

    10月22日(土)オープニングツアータイムスケジュール

     

    ※電車でお越しの方は10:25「一貴山駅」着の電車でお越しください

    11:00 Studio Kura 集合/挨拶&作品鑑賞(30分)
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     徒歩移動(5分)
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    11:35 みちこの畑/作品鑑賞(15分)  
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     徒歩移動(10分)
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    12:00 第1レジデンスハウス/作品鑑賞(20分)
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     徒歩移動(15分)
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    12:35 第2レジデンスハウス/作品鑑賞(20分)
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     徒歩移動(15分)
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    13:10 松末権九郎稲荷/休憩(60分)  眞島竜男粘土づくりWS河合拓始公演
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    14:10 稲荷山/作品鑑賞 (80分) 
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    15:30 松末権九郎稲荷
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     バス移動(30分)
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    16:00  うみかえる/藤浩志の作品鑑賞(30分)
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     バス移動(15分)
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    16:45 第3レジデンスハウス/作品鑑賞(30分)
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    17:15 解散
    ※解散後、第3レジデンスハウスで江上賢一郎によるトーク「アジアの場所づくりと新しい家族たち」有り

     

  • 手塚夏子「ひと晩かけて人と人の間を醗酵させるワークショップ」

    手塚夏子「ひと晩かけて人と人の間を醗酵させるワークショップ」

    手塚夏子「ひと晩かけて人と人の間を醗酵させるワークショップ」

     
    夕方に集まって次の朝まで一緒に時間を過ごしながら、ご飯を食べたり、温泉に行ったり、民俗芸能の映像をみたり、歌や踊りについて雑談したり、歌や踊りについてのワークショップをやったりしてみます。そうしてじわじわと人と人の間が醗酵するといいなあと思いつつも、そんな目的など忘れてしまった頃にはじめて何かが生まれ出てくるかもしれません。そんな感じの成り行きまかせな、けれど成り行きを本気で楽しむ不思議な一晩のワークショップです。
     


    場所:松末権九郎稲荷神社拝殿(糸島市二丈松末)
    集合時間:2016年10月29日(土)17時
    解散時間:2016年10月30日(日)11時頃まで

    料金:投げ銭 ※ただし展覧会チケットが必要です。
    備考:宿泊の際に必要となる食事代やお風呂代は各自負担いただきます。
    予約:予約フォームよりご予約ください。
     

    手塚夏子/NATSUKO TEZUKA

    ダンサー、振付家
    活動拠点:福岡
     
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    96 年より、マイムからダンスへと移行しつつ、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。01 年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。体の観察から、関わりの観察へと移行しつつ12年までに同シリーズ6作品に突入。また、自分自身がいったい何の上に立っているのか?という問いに向き合い、民俗芸能の調査に熱中するようになる。13年から活動拠点を福岡に移しつつ、様々な場所と人との関わりを大切に活動を継続中。
    http://natsukote-info.blogspot.jp/
     

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  • ドミニク・チェン氏スペシャルトークセッション

    ドミニク・チェン氏スペシャルトークセッション

    ドミニク・チェン氏スペシャルトークセッション
    「発酵から学ぶコモンズ(共有財)ーこれからの生の価値とアート」

     
    糸島芸農では、起業家・情報学研究者のドミニク・チェン氏を迎え、「発酵」という切り口から、人工知能の発達が著しい時代における、人間にとっての生の価値、表現方法、コミュニティのあ り方について、平場で語り合うトークセッションを開催します。
     
    ドミニク氏は、「醸され紀行:発酵食はクリエイティヴ・コモンズである!!」において、人間の情報摂取は、「食物の味を感じ取り、消化し、その栄養素を抽出しながらも不要なものを排出する、 という栄養摂取のパターンと相似する」と語っています。また、食べ物だけではなく、衣・ 住・街の発酵や、「人と人の関係を醸す」メディアのあり方にも想いを馳せます。
     
    あふれかえる情報の中から何を選択し、何と何を組み合わせ、そこから何を創造することが、人間にとって良い発酵となるのでしょうか? 人を排除しない情報、アート、コミュニティとは、どういうものでしょうか?
    糸島に根づくさまざまな発酵文化を振り返りながら、これからの発酵について考えていきます。
    ※ゲストトークは、ドミニク氏と親交の深い城一裕氏(アーティスト、研究者)とのクロストークの形でおこなわれます。
     

    日時:2016年10月30日(日) 14:00〜16:00(開場13:30)
    場所:松末権九郎稲荷神社拝殿(糸島市二丈松末)
    ゲスト:ドミニク・チェン(株式会社ディヴィデュアル共同創業者/NPOコモンスフィア理事)

    聞き手:城一裕(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
    司会:中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
    入場:無料 ※ただし観覧チケットが必要です。
    予約:予約フォームよりご予約ください。
     

    ドミニク・チェン|DOMINIQUE CHEN

    株式会社ディヴィデュアル共同創業者/NPOコモンスフィア理事

    dominickchen
    撮影:新津保建秀
     
    1981年東京生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)。NPO法人コモンスフィア理事。ディヴィデュアル共同創業者。IPA未踏IT人材発掘・育成事業, 2008年度上期スーパークリエータ認定。2015年度NHK NEWSWEB 第四期ネットナビゲーター、2016年度グッドデザイン賞審査員兼「技術と情報」フォーカスイシューディレクターを務める。主な著書に『電脳のレリギオ』(NTT出版)、『インターネットを生命化する』(青土社)、『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』(フィルムアート社)、監訳書に『シンギュラリティ』(NTT出版)など。
     

    [contact-form-7 id=”3913″ title=”ドミニクチェン氏トークセッション参加フォーム”]
     

  • 展示作家Peter Granser(写真家/ドイツ)

    展示作家Peter Granser(写真家/ドイツ)

    展示作家Peter Granserの紹介です。

    2013年5月にレジデンスアーティストとしてスタジオクラで滞在制作をしたペーターさん。
    今回、芸術祭の参加に合わせて、糸島へ再訪です。

    前回、スタジオクラで開催された個展[Schatten Felder  – 農道に沿って-]では糸島を探索し、写真や動画に収めたペーターさん。展覧会は多くの人でにぎわったことを昨日のように思い出します。

    Peter Granser個展[Schatten Felder  – 農道に沿って-] / 2013年 / スタジオクラ
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    その個展は松尾芭蕉の旅行記「奥の細道」にインスパイアされ、パートナーのベアさんと共に、糸島の地を端から端まで巡りました。
    手にはカメラ、足は自転車。時に山をも登り、農村では市井の人々と交流し、寺に訪ねる、その過程は松尾芭蕉と河合 曾良のようでもあります。
    しかし、そこに収められていたものは伝統的な風景ではなく、普段見向きもされない些細な物たちでした。
    影の中にある、道沿いの小さな発見、それは芸術的な測量といえるかもしれません。

    今回、その個展を再度構成し直してスタジオクラの母屋にて展示されます。

    巨匠の写真に再び会える機会です。前回お見逃しの方、残り二日ですが、ぜひご来場ください。

    peterさんの写真に思わず手がのびる子ども。写真の「見せ方」にも注目です。
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    ■参考レポート「Peter Granserトークイベント at 紺屋2023」

    ■スタジオクラ個展「Peter Granser [Schatten Felder] 展示風景」

     

    peterPeter Granser(ペーター・グランサー)

    写真家【オーストリア】
    写真を独学で学び、2001年にはWorld Press Photoのマスタークラスに招聘された他、数々の賞を受賞。作品はヒューストン・ファインアーツ・ミュージアムをはじめアメリカ、スペイン、スイス、ドイツなどの多数の美術館に収蔵されている。これまでに「Sun City」、「Alzheimer」、「Coney Island」、「Peter Granser 2000-2007」、「Was einem Heimat war」などの写真集を出版。
     
     
     
     
     
     

  • 拝殿を復活させた作家、黒崎加津美(美術家/日本)

    拝殿を復活させた作家、黒崎加津美(美術家/日本)

    展示作家、黒崎加津美の紹介です。

    今回一番謎のベールに包まれていた黒崎さん。

    東京藝術大学 大学院 漆芸専攻修了
    東京藝術大学 美術学部 工芸科卒業

    という経歴をお持ちの黒崎さん。稲荷山でどんな展示をなさるのかスタッフ一同、一番予想がつかなかった作家でもあります。
    そしてオープニングを終了して、スタッフから「黒崎さんの(展示)すごいよ!」そんな言葉を耳にするようになりました。

    ご本人に未だお目にかかれていませんので、作品についてとやかく書くのも野暮だな、と思い、黒崎さんのfacebookでの設営の様子、彼女が稲荷の拝殿をどのように復活させたのかをお伝えするのが一番だろうと思います。
    なぜならば、稲荷神に捧げる彼女の作品は、設営の過程それ自体も神への奉仕だと感じたからです。

    以下、黒崎加津美さんのfacebook(以後FB表記)より抜粋します。

    kurosaki960
    「この奥ノ院をきれいにして展示します」と主催者にお伝えした瞬間、山の神様が喜んでくれている気がしました。

    そんな一言から黒﨑さんの設営奮闘記が始まります。

    今週より、奥ノ院リノベーション開始。泥棒が入ったのでしょうか?荒れています。

    黒崎加津美FBより
    a

    まずは、廃墟となり生き物の住処と化した建物内の清掃から始めました。
    因みに、山道からの草むしりは、母が一人でやってくれました。

    黒崎加津美FBより
    c

    第1回目の掃除では、水がないので、ウエットティッシュで拭き掃除をしました。

    祭壇も動物の糞の山でしたが、祭壇の上の写真は割愛いたします。
    この場所の掃除に関しては、神社関係者にマナー等確認してから作業をしました。

    黒崎加津美FBより
    d

    何もない床を拭いているのに、何度もヤモリがティッシュに飛び込み巻き込まれてくるので、たくさんのヤモリに怪我を負わせてしまいました・・・。

    長年の雨風、動物達の生息の跡、電気も水道もない山の中、お母さんともども大変な作業をさせてしまいました。

    土間。土がたまっているのか、動物の糞の山?鼬か何かの亡骸もあります。
    糞がセメント化していて、ヤスリを使ってもなかなか削れません。

    黒崎加津美FBより
    b

    湿度が高く漆が早く乾いてしまう為、朱色の漆がダークブラウンに変色してしまい四苦八苦。
    東京藝術大学漆芸科 三田村教授からアドバイスを頂き、展示ギリギリに、明るめの色の赤に仕上げる事ができました。

    黒崎加津美FBより
    e

    床は、朱合漆(しゅあいうるし)を使って無垢材が雨に穿たれて濡れているイメージで制作しました。
    床が変わっただけで、自然の猛威に対する畏怖や神への感謝の感情が湧く空間になったように思います。

    黒崎加津美FBより
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    私自身、漆の力に驚かされました。

    雨が無垢材を穿って濡れているイメージの床。黒崎加津美FBより
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    今回、神様への奉納に使用させて頂いたお米は、百笑屋さんの無農薬米です。

    ちなみに百笑屋は権九郎稲荷のお隣、五郎稲荷を管理している農家さんです。

    『お米は、米という字の通り、お百姓さんが八十八の手間をかけて育ててくれているのだ。と母親から聞いて育ちました。
    八十八はたくさんという意味なのでしょう。
    私の制作テーマである、決断の前の迷い、という観点から考えると、多くの決断の末の収穫、ということになります。
    そのように大切に育てられたお米を、お稲荷様に奉納するイメージで作品にしました。
    奥の院自体にも漆を塗らせて頂きましたので、荒ぶる自然からの収穫を感じてもらえたらと考えております。』

    黒崎加津美FBより
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    朱漆を塗った棒の上に糸島の無農薬米を置いています。
    パラパラと米を置く作業は呪術的な感じがしました。
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    シシ神の森♪ 急勾配の山道を毎日のように登りました。

    黒崎加津美FBより
    m

    文章、写真ともに黒﨑加津美FBより抜粋させていただきました。

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    自然と格闘しながらも、その大変な作業を楽しみながら行っている黒崎さんの作家魂に脱帽です。
    このように設営の時から稲荷神と対話し、米を奉納した黒﨑さんの作品をご覧いただけるのも、残すところ後2日間です。

    この機会にぜひ、足をお運びください!

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    kurosaki01黒﨑 加津美(Kurosaki, Katsumi/くろさきかつみ)美術家

    福岡県出身、東京藝術大学大学院修了(漆芸)。 第9回ベラドンナ・アート展大賞受賞。アーティストインレジデンスEspace des ARTS SANS FRONTIERES, Paris, France。国内外でインスタレーション、絵画、写真の発表を行う。

     

     
     
     
     
     

  • 19日(日)クロージングのタイムスケジュール

    19日(日)クロージングのタイムスケジュール

    芸術祭もいよいよ残すところ、今週末18日、19日となりました。
    19日(日)クロージングのタイムスケジュールのご案内です。

    12:00 - 河合拓始・鍵盤ハーモニカ演奏(30分程度) / 松末権九郎稲荷社拝殿内もしくはその周辺

    13:00 - 宮田君平の矢を放つパフォーマンス(5分程度)/ 稲荷山ゾーン(大岩の広場)

    13:30 - 内山節・講演会受付開始/ 稲荷本殿内

    14:00 - 内山節・講演会(4時終了予定)/ 稲荷本殿内

    16:00 - 手塚夏子・ダンスパフォーマンス/  松末権九郎稲荷社拝殿内もしくはその周辺

    皆さまの参加をお待ちしております!!

    inari
     
     
     
     
     

  • 展示作家紹介、谷尾勇滋(美術家/日本)

    展示作家紹介、谷尾勇滋(美術家/日本)

    展示作家、谷尾勇滋の紹介です。
    日常風景や記憶などを題材にしながら、新たな写真表現を探求している谷尾さん。最近ではまちなかアートギャラリー2013での作品が記憶に新しいのではないでしょうか。

    谷尾勇滋 / 2012年の個展より「soundgraphy」(福岡市街、須崎町問屋街の風景)
    風景とともに、その場所の環境音を写像にするという作品。
    tanio_works

    そんな谷尾さんの表現方法は、糸島の山の中よりも混沌とした街中の方が親和性が高いような印象があります。
    なぜ糸島芸農に?
    そんな疑問を谷尾さんにお伺いしました。

     

    「糸島芸農が開催される松末地区の穀倉地帯の美しい風景、またそこを取り巻く集落の印象、このような場所で芸術祭が展開されていることに美を見出しました。
    私は作品を制作する上で重視するのは、もともとそのまちが持っている原風景というか、その地域特有の風景の美しさというものがあると思いますが、そうしたものにおいて、単なる懐古的な視点で捉えるのではなく、風土や風習によって生きている風景(人々が大切にしてきたもの、守ってきたもの、あるいは時代の変遷の波に打ち勝てなかった痕跡)その中にこそ重要な価値があるのではないか、と考えています。

     

    展示作品の取材写真 / 糸島松末、稲穂の実った穀倉地帯の写真
    松末取材
    展示作品の取材写真 / 故郷である広島県尾道市、港町尾道の写真
    尾道取材1
    それが近年では急速な都市開発や地域開発によって、私たちの生活は便利になりつつありますが(当の私自身もそれを享受している)、そのことによってどの都市や地域に行っても同一で特徴のない光景を目の当たりすることが多くなってきました。
    また、過疎地域では若年者層の都市への流動化、その反動によって生じる高齢化、果ては人口減少となり、次第に活気を失っていきます。
    それを食い止める手段として、新興住宅地などの誘致で再興を図ろうとするも、その開拓によってまたひとつ風土や風習が失われていくという負のサイクルのようなものに陥ってしまいます。
    そうした矛盾点についての考察も現代においては重要なことであると考え、問題点という観点から、作品として扱うテーマの一つになっています。
    この糸島芸術祭のようなアートプロジェクト事業の他、地場産業や地産地消商品の開発によって、地域のより良い資源を無駄にすることなく生かしていき、活性化を図る取り組みも最近顕著になってきていますが、こうした解決策も一つの鍵でしょうし、よい方法であると僕は思っています。(現実的な情勢や資金面のやりくりも大変だとは思いますが…)」

     

    稲荷山を下見中の谷尾さん
    P1030859
    また、今回のテーマになっている権九郎稲荷の山にどんな印象をお持ちですか、との問いかけに

     

    「稲荷山の雰囲気・・・密林が佇む様子、木の葉がかすれ合う音、山の匂い、どこかに獣が潜んでいる気配・・・
    これらが稲荷という眼に見えない存在を醸し出しているように感じました。
    ちょうど、山の中腹の赤い祠のたもとに、 はしごの作品を展示することになり、そのことが人間が使う為のものではない、山に棲む生物(神々の化身??)が使う為ものではないのか?
    という、当初 山で感じて打ち出したコンセプトを強調するかたちになり、イメージに近いものになったのではないか、と思っています。」

     

    山中に展示してある作品を製作中の谷尾さん。
    P1030968
    最後に二点の作品を出展している谷尾さんに展示作品の着想やコンセプト、また作品の見所など教えてもらいました。

     

    「神社本殿で展示している写真作品は、“稲荷という存在は私たちの日々の生活の営みの中にこそあるのではないか”という着想で制作したものです。
    稲荷山で展示している作品は、実際に山を歩き感じた何か神懸かり的な空気感、未知なるもの、天に向かう、という抽象的な事柄を表現したオブジェのインスタレーションです。
     故郷である尾道の路地に鎮座する稲荷祠や、魚売りの行商人の歴史について調査した資料付きという写真作品の見所として、稲荷の祠とそこに暮らす人々との関係性に注目してご覧ください。」

     

    松末地区の稲穂の写真は、神へのお供物というスタイルでの展示方法に注目のようです。
    稲荷山中腹の赤い祠のたもとにある作品の見所として、
    稲荷山で集めた枝で組上げた6m程の大きなはしご、天へ延びるその佇まいに注目です。

    「展示作品から思考したり、その表現を楽しんだりして頂けたらと思います!」

    芸術祭も残すところ後2日間、皆さんぜひとも現地にて作品をご覧になってください。

     

     

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     谷尾勇滋(Tanio, Yuji/たにおゆうじ)美術家

    1978年広島県尾道市生まれ、福岡市在住。九州産業大学大学院芸術研究科修士課程美術専攻修了。
    2000年から活動を開始する。日常風景や記憶などを題材にしながら、新たな写真表現の可能性を探求した作品を制作している。近年では様々なアートプロジェクトに参加している。