古来、稲を植え、豊作を神に感謝する行為から 「芸」が生まれました。
芸能は神事であり、海を渡って農耕が伝来した九州北部は、芸の始まりの地ともいえます。
糸島は、稲作伝来のルート、末盧国(現・唐津)→伊都国(現・糸島)→奴国(現・福岡)とつづく
稲の道の本土における第二の国でした。
この地で地域の歴史と資源を発掘するワークショップを行います。
近年、食の安全・食糧自給・TPPなど農業問題が話題です。私たちは経済で農業を語るのではなく、
農業を日常の営みととらえ、私たち自身の未来を耕します。
ディスカッション「稲の道をたどる」×ワークショップ「糸島芸農米をデザインしよう」
日時 | 2012年6月17日(日)10:30~ディスカッション/13:00~ワークショップ(大人、学生対象)
講師 | サラン・ユコンディ(アーティスト、タイ)+先崎哲進(糸島芸農デザイン担当)
参加費 | ディスカッション×ワークショップ参加費 1000円 with 1芸農サイダー
参加人数 | 20名
お昼ご飯 | 芸農食堂オリジナル フォー(ライスヌードル)500円
場所 | 松末権九郎稲荷神社
備考 | 同日19:30からStudioKuraにてサラン・ヨウコンディー展覧会オープニングパーティー有り
※材料はコチラで用意しておりますので、手ぶらでお越し下さい!!
「お米のパッケージをデザインしよう!!」参加フォーム 終了しました
ディスカッション概要
ワークショップの前のディスカッションでは、先崎さんが日本においての「稲の道」を語り、
それに応える形でサランさんが母国、タイの稲作文化を語ります。
日本人の1年のサイクルは、稲作を中心にまわっています。
春に田植えをし秋に収穫して冬を越す、
神社の神事は一年と通してそのサイクルの節目節目を大事にしています。
日本は小さな集落の集合ですが、小さな集落の1つ1つに必ず神社があり、一年を通した行事があります。
日本人にとって稲作のサイクルは、生活サイクルそのものといえます。
ー 先崎哲進「稲の道『1.日本人にとっての米』」より ー
ワークショップ概要
糸島芸農の田んぼでは、秋にお米を収穫して販売を計画中です。
稲は古来、地域から地域に伝わり人びとをつないできました。
これから新しい人のつながりを生む、糸島芸農米のパッケージをみんなでデザインしましょう!!
講師を務めるのは母国・タイや各国で活動中のアーティスト、そしてデザイナーでもあるサラン・ユコンディさんと、
「糸島芸農」デザイン担当であり、アートディレクターや美術家として活躍する、先崎哲進さんです。
講師紹介
Saran Youkongdee(サラン・ヨウコンディー)
タイ北部チェンマイ出身。Srinakharinwirot大学芸術学部でImaging artsを専攻、現在はバンコクを拠点とするデザイナー兼アーティスト。
タイの伝統文化や工芸をベースに、紙や自然の素材でリサイクル可能なプロダクトを展開。また、アートとクラフトをボーダレスに行き来し、インテリア、展示、広告デザイン等での活躍も注目されている。
多数の受賞歴を持つ一方、Community Empowermentに関心を持ち、農村部での社会開発と自らのインテリアデザインを絡めた持続的な社会発展にも取り組くむ。
2010年 グッドデザイン賞受賞
Eco-friendly decoration [MALEE]
先崎哲進
1978年佐賀県唐津市生まれ。九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)卒業。
TETUSIN DESIGN OFFICE(テツシン・デザインオフィス)代表。
グラフィックデザイナー、アートディレクターとして、九州を拠点に活動。デザイン・ブランディングを通して、人や地域の関係づくり、モノ作りを目指す。
また、アートワークの1つに植物をモチーフとして空間に展開したウォール・グラフィックを手掛ける。 制作の原点は京都の庭園をみて壁にグラフィックを描きたいと思ったという作品は、「平面に立ち上がる庭」という氏の言葉のように平面の枠を超えて空間そのものも取り込み、襖絵のような趣がある。
神社をテーマにしたZINE(少部数の非商業的な出版物)「いざ神社へ」も展開。
主なアートディレクション/大川コンセルヴ、ふろしきキャリー、伊都安蔵里、ギモーヴ専門店シュワリ、LANKA、セロリズッペン、チョコレートクラブ、別府小茶会、太宰府古都の光など多数
アクセス
お問い合わせ先
糸島芸術祭「糸島芸農」実行委員会事務局
〒819-1613 福岡県糸島市二丈松末586 Studio Kura内
Tel.092-325-1773
mail:info@ito-artsfarm.com